Garage S では管楽器の修理・販売の他、中古管楽器の Garage S買取販売や修理調整のみのご相談なども受け付けております。 愛知県公安委員会〒470-2336 愛知県知多郡武豊町字山の神44-5 第542770801200号
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ブッシャー社の楽器を吹いたことのある方は、あまりの吹きにくさに驚かれたことはないでしょうか。「TrueTone」など、古い楽器は特にその傾向が強いと思います。これは調整が非常に難しいからです。簡単にパッド交換出来るように「スナップ止め」と言う仕組みが組み込まれていますが、これによってパッドがトーンホールを完全に閉められなかったり、その状態がすぐに変化してしまいます。また現代楽器に比べて工作精度が低くガタが大きくあったり、古いために修理が繰り返されキイの動き自体がおかしかったりします。また、トーンホール面が大きくゆがんでしまっているものも多々見かけます。これらの処置をすべて本当にきちんと直そうとすると、大変な労力が掛かります。反面、きちんと仕上げられた「TrueTone」は、操作性に気を取られることなく、この楽器が持つ本来の音色などに集中できます。 見本として仕上げたサテンシルバーの「TrueTone」を吹いていただいた方もたくさんいらっしゃると思います。キイシステムの不慣れは何ともなりませんが、アドルフ社からの流れで吹いて頂いたクラシック系の奏者の人からは、何の問題も無く吹けると感想をいただいております。また、ジャズ系の奏者の方々からも、以前吹かれたことのあるブッシャー社の楽器とは比べ物にならないほどの演奏のしやすさと感想を頂いております。ただし、この見本の楽器はアドルフの代わりの楽器として考えて調整しているため、アドリブを自由に吹くような吹き易さは持っていません。音量もあまり出せないのでジャズでの使用は難しいと言われています。これは全体の調整を吹き易い方向にすることで、かなり改善します。あくまでもアドルフの代用としての調整とお考え下さい。ビッグバンドの音量は難しいかもしれませんが、コンボやセッションで十分使えるようにはなります。 リペアとしてこの楽器の調整の難しさを痛感していますが、それだけにきちんと調整された楽器の少ないことが、この楽器の評価を落としていることを遺憾に思います。 オークションなど「TrueTone」は安く落札されることがあります。しかしほとんどの場合、まともに吹けません。また上記の理由などにより、調整済みの楽器であっても吹きにくいことがあります。現在、アドルフ代用楽器としての「TrueTone」の調整を承っております。また、アドルフ代用に限らず普通に使う場合にもより吹き易くしたい場合などご相談下さい。基本的には全タンポ交換による調整となります。スナップ止めのパーツはすべて取り外すか削り取らせていただいております。スナップ止めのままでタンポの安定を図るには数ヶ月を要する上狂いやすいので要相談と別途価格とさせていただきます。