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2024/7/10 「マウスピース販売」ページより在庫状況 | | 2024/7/10 「きまぐれ日記」更新しました | | 2024/9/28 New 「きまぐれ日記」更新しました | |
名古屋で拠点を借りることになりました 名古屋市内JR・地下鉄「千種駅」前歩いてすぐRepair&Studioブレーメン で週に一回出向します。金曜日に常駐です。(土曜日も居るかもしれません) あらかじめGarage Sの方へご連絡・ご予約いただければ、他の曜日でも 対応可能です。アドルフサックスやRascher MPの試奏も名古屋市内で 対応可能になりますのでお問い合わせ下さい。トロンボーン吹奏感の バランス取りの細かなご相談も、ブレーメンで対応できるのでご予約下さい。 サックスは19世紀にアドルフサックス氏によって発明されました。発明当初のこの楽器は、現代のものとは少し違っていました。管体の形が微妙に違ったり、キィの数が少なかったり、左手小指のG#キィがセパレートじゃなくてフルートのG#キィのようなデザインだったり。そこから奏でられる音色も現代のサックスとは少し趣きが違います。素朴で柔らかで可愛らしくもあるその音色は、サックスは木管楽器なんだと改めて思わせてくれます。有名なサックスソロ「展覧会の絵」の「古城」をこの楽器で聞くと鳥肌がたってきます。そんな音を、是非あなた自信で体験していただけたらと思います。実際に演奏してみると、今までのサックスとは違った印象を持たれることでしょう。私が今まで個人的に体験してきたことや、仕事で触れる機会のあった楽器達から、古い楽器には多くの情報が埋もれているように思えます。楽器の製作方法、修理方法、演奏方法や、なぜそのようにしたのかという思想など。サックスに限らず他の楽器についても、演奏方法には昔から今に共通する普遍的なものを追体験できますし。そんな奥深さを感じていただいて、何か新しい発見をしていただければと思います。現在、在庫中のものを順次UPしていきます(在庫) 。 「クラシカルサクソフォン」の名称について。海外では本物の自動車や戦闘機を復元する大人な趣味があります。それらの世界では、第二次世界大戦前後の飛行機をヴィンテージプレーン、それ以前のものをクラシカルプレーンと言ったりします。自動車も、ヴィンテージカーとかクラシックカーと言い分けることがあります。サックスではマークⅥなどをヴィンテージと言っているので、それらよりはるかに古い19世紀のサックスや、19世紀と同じタイプのサックスを、ここでは「クラシカルサクソフォン」と言っていこうと思います。 クラシカルサクソフォンを演奏するにあたり、重要なことがあります。それはマウスピースです。クラシカルサクソフォンでも現代のマウスピースで演奏することは可能です。しかし、音色や奏法、音程などは当時のマウスピースを使った方が、より良い結果が得られるようです。ナチュラルトランペットやナチュラルホルンなどでも現代のマウスピースを使うか当時のコピー品を使うか、問題になります。最近では奏法などを考えて、当時のもので一通りの道具をそろえることが多くなってきました。サクソフォンでも是非そうしていただきたいと思います。誤解を恐れずに言わせてもらえば、当時のマウスピースで現代のサックスを演奏すると、クラシカルサクソフォンのような音色で演奏できます。奏法的にも似た感じになると思います。当店では現在唯一流通しているクラシカルサクソフォンタイプのマウスピースをご用意いたしております。ラージチェンバーで、フェイシングと全長が短く、開きが極端に狭いです。演奏するにはコツが必要ですがそのコツをつかむと、以外なほど現在の奏法に役立ちます。ミュール氏やデファイエ氏、ラッシャー氏などの巨匠たちが奏法について語っている記事があります。クラシカルサクソフォン用のマウスピースを吹けるようになると、記事の内容がより具体的に判るようになるようです。彼らの使っていた道具がクラシカルサクソフォンに近いと思われるからです。サイドバー「きまぐれ日記」2011/9/11へつづく。
アマティ社を改造したナチュラルトランペット。現代用とナチュラル用MPの比較。かなり違ってます。(左:Bach、右:Egger) |